あらゆる物件情報を調べる方法(売買物件)

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レインズなどはあらゆる物件を閲覧できる可能性がありますが、悪質な業者はレインズなどに載せない場合があります。

悪質だとしても、売出をしなければ集客できません。悪質な業者の存在を前提にすると、現実的には、スーモなどの不動産情報サイトのほいうが物件数が豊富で早いです。

ネットで気になる物件をピック アップしていただければ、当社が対応できる物件については、レインズなどを確認して、手数料割引での取り扱いが可能かお伝えいたします。

「未公開の見たことない物件」「掘出し物」の甘言をいう業者には要警戒です。安ければ業者が買います。

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ネットの物件情報が最も多く早い

不動産の広告の背後には必ず、個人である売主が存在します。不動産売買の場面では、売主は早く、高く売ることを望みます。広く手軽に情報を告知できるインターネットは、もはや外すことはできません。

ほかにいい物件がないと感じるとき

「ほかにいい物件がないですか」という質問はしばしばいただきます。他に物件はありませんかという問いは、意外と難しいご質問です。「ほかでは見たことがない物件」を希望なのかもしれません。

「物件がない」等のキーワードでネット検索をすると「条件を広げるべきだ」等と出てきます。いろんなサイトを見尽くしている方が多いようですが、「それはありません」というのが、率直な答えです。

平成1桁くらいの時期には、隠し物件などもあった時代でしたが、この記事で説明の通り、あらゆる物件は事実上探すことができる仕組みになっており、残念なのですが、現実には、「いい意味で期待を裏切る物件」は出ることはないでしょう。

売主も売却に必死

売主側の視点で見てみると、「売り物件をネットに出さない選択肢」はないのですから、不動産情報をたくさん集めたければ、現実には、ネットを中心に情報収集をすべきです。当社が売却業務を受託すればやはりネットに掲載します。

任せた不動産業者がダラダラ販売しなければ、売主はどう感じるでしょうか?間違いなく売主対する背任です。

監視と言えるほど大げさな場合でなくても、売主は自らの資産を守るため、仲介業者の行動をチェックしています。最も目につくネットの情報には非常に敏感になります。ネットの掲載状況が不十分であれば、売却委託は他業者に変更されます。

掘り出し物はない

いまの不動産では、「店頭だけのお宝物件」「掘り出し物」はありません。そもそも物件情報を不動産業者の好きなようにできる時代ではありません。

売主さんも高く早く売りたいと願っていて、ネットの情報を見ています。つねに、自らの物件が安すぎないか、高すぎないか、五感を使って情報収集をしているのです。

ときどき、「物件を調べつくしてないのでは?」「オトクな情報があるのでは?」と心配するお客様もいらっしゃいますが、ほとんどの物件情報を広告から押さえることは可能ですので、そのような心配は不要です。

ヘンテコな告知方法にまっとうな物件がないということは、我々不動産業者であれば、十分理解しています。仮に我々不動産業者がじぶんで買う物件を探すとすれば、まずはレインズを見ますが、それと同時に漏れがないか、スーモなどのポータルを確認します。レインズはオトリ広告などは絶対になく、情報の質が良いですが、囲い込みをする業者はレインズの掲載を先送りして、ポータルに載せるからです。不動産サイトが早いのが実情だと思います。

掘り出し物を探し当てることばかり意識を集中していれば、かえって悪質な業者の餌食になります。これは都庁のサイトでも指摘している通りです。

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割安物件はプロが買うが、プロもレインズで仕入れる

個人の買主は物件購入に個別の事情があります。3LDKが欲しい人に1LDKを紹介することはできません。欲しい地域も限定されます。また、通常は契約不適合免責にすることができません。

しかし、プロ不動産買取業者は儲かればいいので、個人とプロが競争する事態となれば、圧倒的に有利です。プロ業者は即断即決、ローン特約不要、契約不適合責任免責など、スピード感があります。早く売りたい等の事情があって割安な物件の情報はプロ業者に行くことになります。当社でも事情により早く売りたいという売主様に対しては、手数料無料の売却をおススメしています。

しかし、そのプロ業者業者ですら、レインズの新着物件は結構こまめに見てます。とくに若手の仕入れ営業マンはレインズからという方は非常に多いです。したがって、個人がプロ並みに安い物件を買いたいと考えるのは、合理的な行動とは言えません。

今見ているものが最も好条件の可能性が高い

人間は、物件探しをするときには、良い条件(上の方)から見に行いきます。人間の行動習性からして、手間や面倒はできれば回避して、効率よく行動したいものです。条件の悪い物件(下の方から)しらみつぶしに探す人はいません。少なくとも、筆者は悪い条件からしらみつぶしに見ているお客様をお目にかかったことはありません。

現在、最有望の物件として候補になっている物件は、実際は、ほんとうに有望な物件である可能性は高いわけです。全ての物件は何かのカタチで公開されるということは、我々不動産業者は理解しています。

不動産業者が未公開だの掘り出し物だのアピールに必死なのは、臨場感の演出です。わくわくさせて、気持ちを揺らがせて、決め手になる方法を工夫するわけです。

なお、不動産営業における臨場感は重大なテーマで、【臨場感 不動産】と検索すると色々ページが出てきます。不動産屋という人種を理解にするのには最適かもしれませんので、お時間が許せば是非調べてみてください。

囲い込み

いわゆる「囲い込まれている物件」でも、一般向けの広告掲載自体は、不動産業者は必ず行います。売主は、自分の物件が売りに出されているか、ネットを通して、常に見続けていますので、ネットに出さない選択肢はありません。

売り止め・囲い込みは大手に多い現象です。当社では対応できない場合がありますが、そのことも含め、当社は正確にご報告します。問い合わせること自体は無料ですので、損はありませんから、ぜひなんどでも、購入のお問い合わせをしていただければと思います。

ネットが不得意な高齢業者は?

売主さんも業者さんもネットが不得意な場合もあるかもしれません。しかし、このような業者の物件が全くネットに出ないかというと、実は違います。

実際には、客付け業者が元付業者の代わりに広告を出しています。共同仲介を前提として、広告の許可を取り付けています。全く同じ物件が複数の業者から広告を出している場合がありますが、このような場合が多いです。

業者間の情報交換システム

このような作業を支えるのが、レインズです。不動産業者が情報を交換するシステムです。不動産業者が売却活動を依頼された場合には、レインズに掲載することが宅地建物取引業法で定められています(※専任媒介専属専任媒介の場合)

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各不動産業者はこのレインズから情報を抽出して物件ご紹介しています。レインズの有用性を否定する仲介業者が存在しますが、売買の仲介業者※でレインズなしで仕事をしている業者はおらず、ウソです。玉石混合があるというだけです。

同じ情報源ですから、家探しが進むと、家探しが進むと、不動産屋に情報を請求しても出てくるのは同じ物件ということが多くなるかもしれません。「同じ物件が複数の不動産屋で出る理由」でこのメカニズムを説明しています。

※賃貸仲介ではレインズよりATBBが有効とされています。

物件広告の種類

買主の場合、全ての物件情報を調べるには、レインズを見ずともネットを押さえれば十分です。「見逃しがあるかも」とストレスを感じる人もいるかもしれませんが、囲い込み業者の物件はレインズよりも、ネットのほうが早いです。

いまは競争が激しいので、不動産屋の店頭よりもまずネットです。どの業者もまずポータル、同時に自社サイトに出します。スーモなどのネット広告で、速さと量は十分押さえることができます。

それでは、不動産広告にはどのような種類のものがあるのでしょうか。他の種類も含め、内容を細かく見ていきましょう。

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不動産サイトの情報は早くて多いのでモバイルでも十分早くておおく情報を集められます。業者間の競争が激しいからです。

不動産ポータルサイト(スーモなど)

スーモなどの有名な不動産広告の専門の広告サイトを「ポータルサイト」と呼びます。広告の専門サイトであり、集客力がありますので不動産業者は無視できません。そのため実際にはポータルサイトでかなりの高い確率で情報収集は可能です。主なポータルは5サイトです。優先度の順に記述します。

元々ポータルとは、門や入口を表し、特に大きな建物の門に使われた言葉です。このことから、ウェブにアクセスするために、様々なコンテンツを有する、巨大なサイトをポータルサイトというようになりました。ここから転じて、住宅に関するあらゆる情報を掲載しているサイトを不動産総合ポータルサイトというようになりました。不動産業界特有の用語だと思われます。suumo、athome、yahoo不動産、lifulhomesなどが有名です。投資用不動産の専業では楽待などが有名です。

ポータルサイトは広告を専業とするサイトであって不動産会社ではありません。主な広告クライアントは不動産会社、建築会社であり、サイトユーザーは一般顧客です。物件等のお問い合わせはポータルサイトを介して、不動産会社等に行きます。ポータルサイトは強い集客力がありますので、一定数の広告が集まっています。

SUMO

SUUMOなどの不動産ポータルサイトはスピードは速いですが、情報は雑然として、ごちゃごちゃしているサイトもあります。そこで、まずお勧めなのは、次の3サイトです。お時間がないときには、以下の前2社のポータルが見やすく、データが整理されていると思います。

「スーモ」

http://suumo.jp/
・「週間住宅情報」と言う紙媒体があったころから続く最古参の不動産情報媒体です。

・不動産業者にとっては集客力が高いですが、出稿価格も高いです。そのため、不動産業者の広告展開の採算性を高めるため、独自性は高い情報が多くなります。そのため、不動産業者が煽り文句で使う「当社限定」の物件の掲載は多いように思います。

「アットホーム」

http://www.athome.co.jp/
・ポータルサイトを運営する以前から、不動産業者間専用の情報ネットワークを運営していました。不動産屋の店頭で張り出されているB4チラシは、実はアットホームが配信しています。小規模の不動産業者と多くの提携があり、利用する不動産業者の数は多く、出稿数も多いと思います。

「不動産ジャパン」

http://www.fudousan.or.jp/
・不動産ジャパンは不動産流通4団体が共同で運営する不動産統合サイトです。運営する公的サイトとして運営されています。この4団体とは公益法人で、不動産仲介に携わる業者団体の全てです。役所的なので少し地味です。大手仲介業者の情報が連動してインポートされていますが、中小零細では情報が入ってこないこともあります。

他の有力ポータル

他のポータルもできれば確認していただきたいですが、なかでも、以下の3件を押さえれば大丈夫です。

「ホームズ」

・http://www.homes.co.jp/
・ネット対策はもっとも上手です。そのため、目に触れる機会が多いと思います。掲載数を重視した編集方針のようで、複数の不動産業者が同じ情報で重なることもあります。

「ヤフー不動産」

・http://realestate.yahoo.co.jp/
・以前は別のポータルサイトからの連動の情報を掲載していました。最近自らで情報を不動産業者から集めるようになりました。

・低価格でいろいろな不動産業者の情報を集めていますので、複数の不動産業者が同じ情報で重なることが多いです。ただし、大手の不動産業者の業界団体と情報連動していましたが最近解除されましたので、大手の情報はありません。

「オウチーノ」

・http://www.o-uccino.jp/
・大手の不動産業者の業界団体と情報連動してます。そのため、いろんな情報があります。

投資物件向けのポータルサイト

投資向け物件のポータルサイトで有名なのは「楽待」(https://www.rakumachi.jp/)、「健美家」(https://www.kenbiya.com/)です。

その他の不動産広告サイトは?

ほかに「マスコミ」「検索エンジン」「価格比較サイト」が運営する不動産サイトもありますが、すべて、不動産ポータルサイトから配信を受けています。情報の差はありません。好きなサイトを選択していただければよいです。関東エリアの仲介業者では、このようなサイトを慣例的に「リンクサイト」と言っています。

不動産業者のサイト

ポータルサイトと同じスピードで出てくるのは各不動産業者のサイトです。手持ち客だけでは集客をしきることはできませんので、まずは自社サイトに出すことが基本です。

ポータル⇒業者のサイトというように、不動産業者のサイトは、より詳しい情報を求め、外部の情報を頼りに流れ込んできます。

規模の割には当社のサイトもアクセス数は多いですが、そのような特殊なケースを除くと、大手は日本人のブランド嗜好・安定志向も支えられていますので、一目置くべきかもしれません。大手とは、以下の各社です。

  • 三井のリハウス
  • 住友不動産販売
  • 東急リバブル
  • 野村不動産アーバンネット(ノムコム)
  • 金融系(「三菱UFJ」「みずほ」「三井住友」)
  • デベロッパー・ゼネコン系(「三菱地所」「大京穴吹」「大成有楽」「東京建物」「長谷工」)
  • 鉄道系(「東武」「西武」「京王」「小田急」「京成」)

不動産業者の店頭とレインズの閲覧

正規の不動産業者であれば、店内には「レインズ」などのネットワークが備え付けられています。このネットワークは業者間でしか見られないものです。本来であれば、このようなネットワークは一般に開放すれば消費者の利益にかなうのですが、業界団体の反対で、閲覧できるのは、不動産業者だけです。つまり、お客様が閲覧できるのは、いまのところ業者の店頭だけです。

不動産業者は、レインズ(不動産流通機構。宅地建物取引業法)やアットホームといった、不動産業者専用サイトで物件情報を交換してます。そのため、売却の受任元が自社・他社にかかわらず、共同仲介によって取扱いが可能です。例を挙げますと・・・

  • あらゆる不動産広告サイトの物件
  • あらゆる不動産業者のサイトの物件
  • あらゆるチラシの物件
  • どこの現地販売の物件
  • 口頭・メールでの紹介された物件(契約申込前の物件が基本です)

ちなみに、本当にまれですが、広告下手な地元の仲介業者・老舗の業者がいて、レインズに簡素な情報を載せているだけで、他は何もしてないことがあります。唯一、掘出し物があるとすれば、これだけかもしれません。一般広告の物件では条件が合わないので、もっと他にないかと感じる場合は、不動産業者の店頭に行ってみるのもいいでしょう。申し上げる通り、「掘り出し物はない」ということを確認するだけでも意味があるかもしれません。

なお、お客さんをコントロールし、囲い込もうという志向が強い不動産業者の店頭では閲覧できないかもしれません。そのような業者は信頼する必要がありません。

仲介手数料無料の対象物件なら当社の会員ページで物件情報を知ることができます。

違法な広告

電柱やカラーコーンに貼っているチラシのあれです。

「○○未公開 新築一戸建て この近く
××住宅センター090-000-0000」

あまりお勧めはしませんが、断る力に自信がある方で、とにかく物件情報を集めたいときにはこの手も当たりましょう。検討には注意が必要で、正邪をかぎ分けるスキルが必要かもしれません。

断る力に自信が必要なのは、本当にしつこい営業が来るからです。なかには乱暴な人もいます。

うさん臭さもありますが、特別な物件の予感を感じさせる作戦です。新築の一戸建て、現地限定、しかも広告の業者しか取扱いがないことが多いようです。

このタイプ広告を追いかけることはお勧めしない理由は、無許可で違法な広告の手段だからです。美観でも地域に迷惑をかけています。堂々と違法をやるということが、どのような人柄や社風かは、察するべしであります。これは不動産の基本ですが、自社を大切にできない会社がお客様を大切にしてくれるわけはありません。

ちなみに「××住宅センター」と出てても架空の屋号です。検索しても出てきませんし、不動産業者に足は尽きません。概要が不明な不動産広告は、不動産広告としての要件を備えていませんので、これも違反です。

ポスティング

ポスティングは効率が良いとはいえないので販売物件単体では対応できない手段です。ただ、配布する相手を絞れるなどのメリットもありますので、「売り募集」の告知と一体で不動産業者は実施することがあります。表面を販売物件広告、裏面を売り物件募集広告にするなどで実施します。

折込チラシ

新聞折り込みは以前は効果的な手法だったのですが、現在は住宅用不動産を購入する可能性の高い層が新聞を購読していません。かなり効果が低下してきました。費用対効果を考えるとほんとど実行される方法ではありません。ただし新築タワマンなど、広範な層にむけて大規模に集客をする必要がある物件では使われる場合があります。

ネットにでない水面下の物件

実は、水面下の情報というのは確かに存在します。ただ、水面下の物件は専業の買取業者に紹介されます。これをまず理解しなければならなりません。

もしあながた買取業者ではないにもかかわらず、「水面下の物件です」とアプローチされた場合、それは演出にすぎません。

水面下の物件でも安いもの

まず、水面下の物件のなかで、割安な物件情報は不動産業者が購入します。プロ業者は不動産業者は利益が出ればいいので、特に好みがありません。条件にあえば、何でも買います。

このゾーンの物件を狙うのは現実的ではありません。仕入れのために活動するプロ業者とは購入競争になりません。彼らは見なくても買う場合もあります。ローンキャンセルもありません。条件は柔軟に対応できます。

そこで、消費者の方々が狙うべき水面下の物件は、新規で出てきた普通の相場の物件となります。

レインズに出る前の物件

業者が買い取らない物件で、水面下の状態の物件は、レインズに公開される1週間前まで、ネットに出てきます。正確には、1週間というのは法律の定めがあるためです。最初にスーモなどの不動産ポータルサイトに出てきます。

当社の売却サービスでは、受託すればレインズに載せます。しかし法律違反を承知で、不動産業者は手数料を両手で取りたいので、レインズに出さない業者もいます。このような物件も、スーモなどのネットには出てきます。

スーモに出す前の物件

不動産物件は工場で生産されるものではなく、条件にあう物件が出ない日の方が多いはずです。スーモに出す前の状態にめぐり合うのは天文学的な確率で、このような物件でご自身の要望に沿う物件を探すとなると、運と縁の世界のレベルです。

スーモに出る前の物件は、営業マン単位で管理しています。このような物件を引き当てるには、「あるかもしれなし、 ないかもしれない物件」のため、何百、何千存在する不動産の営業マンにコンタクトし続ける必要があります。これを組織的に運営しているのが買取業者です。これは現実的ではないため、スーモなどで出ている物件を選ぶのが合理的となります。

本当の意味での未公開の物件ない

「未公開物件」という言葉を目にすることがあります。このような未公開物件は幻想・都市伝説でありそもそも本来の意味での未公開ではありません。未公開では決して売ることはできませんからね。それらしい宣伝文句で不動産業者がお客様を引き付けようとしているだけです。

未公開物件=掘り出し物と勘違いするお客様もいますが、「未公開物件」というキーワードはこのような誤解を狙っているだけです。「未公開物件」の規制はまだないので、事実上使いたい放題です。経験が少ない段階では、「未公開」につられて、ついお問い合わせをしてしまいます。家さがしの経験値が高くなると段々わかってくるようになります。

ところで、実は当社も「非公開」ということで会員登録をお勧めしていますが、この物件は当社が「仲介手数料無料」として広告をすることができない(広告不可物件)だけです。

公開しなければ物件は売れません。これは、考えてみればあたりまえの道理です。売主はボランティアではありませんから、必死です。買主さんが一生懸命探しているのと同じくらい、あるいはそれ以上かもしれません。不動産業者の動き、広告活動はネットで監視しています。売却の受任競争も不動産業者間で激しいです。怠慢業者は、すぐに交代させられるのです。

お客様と不動産業者の情報共有も進んでおり、調べれば調べるほど、同じ物件に当たるか確率が高くなるといえるでしょう。完全未公開と称する物件情報は疑ってかるべきです。

一部の売主が「未公開」の演出を希望する事情

では、多くの不動産業者がなぜ「未公開」というフレーズを用いるのでしょうか?理由は、以下の3点です。

  • 全ての物件を見て、合理的な判断ができたか否かという「不安」
  • 特別な物件情報があるかもしれないという「期待」
  • 不動産業者は嘘をついているという「不信」。

前提として、消費者側には全情報が開示されていない(情報の非対称性)という前提があります。そのなかで、消費者の不安心理をあおりやすく、消費者が飛びつきやすいフレーズが「未公開物件」です。上手に用いると物件が良く見えます。

未公開と入っても、実際には、いづれかのポータルサイトでは公開されています。後述のように、「未公開」といっても実際には公開元を制限しているに過ぎません。公開箇所を制限する理由は主に2つです。

詳しくは「未公開物件のメリット・デメリット」でもご確認ください。

「未公開」の実際の意味は、「広告制限」

個人売主のエージェントの不動産業者の希望によります。広告を特定の1社に限定している物件を「未公開物件」と呼んでいます(場合によっては売主の希望もあります)。

広告元を一本化することで他社を排除。広告の費用対効果を高めることができます。販売元は販売活動をしやすくなります。

オトリ広告その存在

オトリ広告とは、集客をするためだけに行う偽の不動産広告です。集客だけするとはどういうことか不思議に思われるかもしれませんが、集めるだけ集めて、ギツギツの膝詰め営業、イエスというまで返さない営業をします。

このような物件は1社しか広告をしていません。相場から見てもけた外れに魅力的に見えます。だからこそオトリ広告なのですが、オトリ広告については詳しく別ページを設けています。

いい物件がない場合の対応策

ほかの物件の選択肢を追求し続ける場合には、現状を受け入れて一工夫をするか、ハードルの高くプロと同等の動きをするほか、選択肢はなくなってくるはずです。

範囲を広げて、もう一度ネットを見てみる

優先すべき事項と妥協できる事項をわけて、妥協できる事項を緩める作戦です。

不動産検索サイト(suumo、ホームズ、athomeweb、ヤフー不動産、オウチーノ)や、他社のホームページに掲載してある物件もふるってお問い合わせください。当社であれば手数料は無料・割引ですので、その分ですでに価格が下がったのと同じですので、ぜひご活用いただければと思います。

現実的な行動としては・・・

現実的には、下記のような不動産検索サイト(suumo、ホームズ、athomeweb、ヤフー不動産、オウチーノ)や、他社のホームページに掲載してある物件もふるってお問い合わいただければと思います。広大な選択肢から選んでいただき、お問い合わせをいただければと思います。

また、これらのサイトに出ている物件をもとにお問い合わせいただければ、即座に仲介手数料無料/半額で対応できるかご案内できます。仲介手数料無料のお問い合わせフォームからか、メールや電話ください。遠慮なくどうぞ。お問い合わせの折には、当方でも物件が認識できますように、物件名、価格、面積などをお手元に控えたり、ホームページのアドレスなどのご準備をお願いいたします。

なお、 新築一戸建て、リフォーム(リノベーション)住宅(マンション・戸建て)なら、仲介手数料無料になる可能性が高いといえます。手数料無料の物件の見分け方は、「仲介手数料無料になるマンションの判断方法」でご案内しています。

suumo
athome
homes
yahoo

不動産業者の店頭に行く

「レインズ」というものをお聞きになったことがあるかもしれません。「レインズ」とは、不動産業者に限定されたネットワークです。レインズを閲覧しながら、双方でコミュニケーションつつ、いろんな物件を見てみるのが効果的です。

いい物件が出るとは保証できませんが、広告下手な町場の業者の情報が、極めてまれに出ていることもあります。レインズは業者間のネットワークですので、公開していません。不動産業者の店頭に限定されます。しかし、コロナ禍以降、ズームなどのオンライン商談も発達してきましたので、店頭に行くまでもなく、オンラインで密度の濃い商談ができるかもしれません。

暴落を待つ

次の現実的な施策は暴落を待つことです。2009年ころのリーマンショック、1990年代初頭のような大きな相場変動がおこると、不動産相場も暴落が起こる可能性があります。このときには、条件の良い物件でも一斉に値下がりをします。

ただ、問題なのは、いったん値上がり傾向が始まると、一時的な調整はありますが、ズンズン値上がりをする傾向があるのが不動産という資産です。ただし、暴落はいつ来るか不明です。仮に暴落が生じたとしても、暴落が起こった時点での値下がりは、今よりも高いのか安いのか、その時にならないと分かりません。また、その暴落がいつ起こるかということ。この2点は、神のみぞ知る世界となります。

不動産の価格というのは、業者(新築マンション・建売・リノベーションマンション)を開発・施工する業者さんが価格設定をしてそれに対して、一般の方々がこの金額だったら売れるでしょうとって考え方で高設定してることが実情です。つまり、売り価格のプライスリーダーは業者さんが先頭を走っています。

それでは、業者さん達って何を考えてるかって言うと、これが意外と考え方はシンプルで、競合他社の仕入れ価格を意識しながら、仕入れ価格を検討しています。買わないと始まんないという発想が非常に強く、追い立てられてるハムスターのように、ぐるぐるぐるぐる回ってるみたいなところがあります。

このようなこと仕組みで相場が流動していくため、いちど高くなり始めると、その傾向がずっと続くあります。つまり、暴落はいつ来るかわかりません。

通常、業者の仕入れは融資によって賄います。高くなり続けた場合、物件価格に対し金融機関がどう判断するかによっても、相場が影響をうけます。金融機関が梯子を外すような事態が、もしあるとすれば、相場が下がることがあるかもしれません。
しかし、実際それが起こったのが「リーマンショック」「平成バブル」ですので、同じように。少なくとも、政府や中央銀行は同じ轍を踏まないよう、気をつけるでしょう。

ローンが利用できない

ちなみに、暴落の本当の問題は、暴落がおこると住宅ローンがつかなくなることです。ただし、これは現金であれば問題はありません。

なお、東京オリンピックが終われば不動産は暴落するという説は多いですが、実際にはよくわかりません。日々調整で値下げは行われております。また、少子化の影響で職人単価は高止まりで、その結果、建築費が下がる傾向はみられません。過信は禁物です。

奇跡を待つ

不動産業者の店頭でも物件が出ず、暴落も待てない場合、本当に最後の頼みの綱は、祈れば通じる出るかもしれません。

ちなみに、祈りだなんて現実的ではないように聞こえますが、ご自身の心の中を見つめなおせば、考え方を整理するきっかけになるかもしれません。ご希望を整理して優先順位を付けることは、祈る・祈らないに係わらず重要です。祈りを通してご希望の観察が進み、意外な物件がいい物件に感じるきっかけになることもあります。

プロ業者と同じように行動する

これまでのお話と矛盾するようですが、実際には「見たことがない物件」も流通しています。それは買取プロ業者の向けの物件です。

当社ような小規模の業者でも、マンションを中心に、プロ業者向けの物件は年に数回はお取扱いはあります。売主さんのリクエストに真摯に対応しようとすると、プロ業者への仕向けが、誠実な動きになります。事情により売り急いでいたり、瑕疵担保免責が必須だったり、「いわく」がついていたりして、普通の販売モードでは対応しづらい物件が多くなります。しかし、マーケット価格よりは少し値ごろ感はあります。

ただ、プロ業者向けの物件を手にしようとすれば、プロと同じ動きをしなければなりません。

一般個人の皆様とは取得の背景も異なります。まず「採算にあえば何でもいいから買う」が大前提です。この段階でプロと同じ行動をとるのは、通常は難しいはずです。2~3階物件を紹介して反応が弱ければ、次はありません。それがわかっているので、買取プロ側も毎日、地元や大手の不動産屋に100件以上の電話をかけて、不動産業者の店頭には10件以上飛び込んで・・・etc。このような動きを1日のうちに行います。これは新人担当者の動きではなく、ある程度のベテランも、暇を見つけてはやっていることです。そのうえで、大規模な有力業者の、目を付けた有望な担当者には酒色の接待をして・・・(残念ながら当社は大規模ではありませんので、接待を受けることはほとんどありませんが・・・)。こんなことを、毎日、延々とやっているわけです。そういった面々と同じ土俵で戦おうとしても、実際は現実的ではありません。

お客様からの物件リクエスト

選択肢は全て広告に出ていることを理解いただけたと思います。むしろ、お客様が物件をピックアップしてリクエストいただくほうが、情報収集がはかどると言えます。

気軽におすすめいただくには、ラインの利用が便利です。⇒ライン友達追加。使って気になる情報のURL、写真、文字情報など手掛かりになるモノであれば、何でも構いません。

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また、こうすることで副次的なメリットがあります。

コンサルティング営業

気になる物件をお客様側で選んでいただければ、むしろ、第三者的な視点でアドバイスを加えて対応することができます。自分の良心から見てよい物件ではないと思えば「良い物件ではないかもしれません」とお伝えできるわけです。注意を要する物件の場合は、プロとしての意見もご提供できます。

ご希望をいただき、その返信という流れを何回か往復すると、お客様のご希望の傾向が見えてくることがあります。傾向がつかめると選択肢が限られてきます。新しい発売物件をこちらからご紹介ができると思います。

シツコイ営業を避ける

先述の通り、同じ情報源ですから、どこも同じような物件を送付されます。そこで、お客様に物件を早く決めさせようとして、シツコイ、煽りの営業トークとなるようになります。「いい物件ですから」と押せ押せの営業をする必要がでてきます。「親切」に対する見返りを回収できる自信があるから、入り口で親切そうにして、シツコイ営業になっていきます。

物件を求めて不動産屋さんをホッピング(何社も何社も情報を求めること)することは、実際には意味がないばかりか、シツコイ営業、スパム、悪質な業者などと巡り合う確率を高めますので、そのような業者と出会う確率を下げることができます。

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この記事の作者

2010年から(株)ロータス不動産代表。ヤマト住建(株)等OB。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター他。早稲田大(法)95年卒。在学中は早大英語会に所属。

(株)ロータス不動産について

株式会社ロータス不動産
東京都台東区蔵前1丁目8番3号 TEL)03-5809-1630 FAX)03-5809-1541
総武線浅草橋・浅草線蔵前が最寄です。秋葉原、新御徒町、東日本橋の各駅もアクセスが便利です。

ロータス不動産は2010年創業で着実に実績を重ねてきました。「ロータス」とは英語で「蓮の花」のことで、良い水先案内人として、美しい花を咲かせる存在でありたいという思いを重ねています。