文京区の災害リスク
文京区は台地上に位置し、災害リスクは23区内で比較的低めですが、谷地や神田川沿いでは洪水・内水氾濫のリスクが見られます。特に千駄木・根津・小石川・白山・水道周辺では浸水履歴があり注意が必要です。高潮リスクはほぼなく、液状化リスクも少ないですが、谷底や旧河川跡では一部懸念があります。土砂災害警戒区域は目白台・小日向など斜面地に見られ、地震時の倒壊・火災リスクは木造密集地で高まります。
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水害
文京区は主に武蔵野台地の東縁に位置しており、全体としては標高が高めで洪水リスクは23区内では比較的低いとされていますが、アップダウンのある地域でもあり、一部の低地や河川沿いでは注意が必要です。
洪水・内水・高潮
洪水・内水氾濫
洪水リスクが高いとされる地域としては、水道・後楽・関口地区の一部は神田川流域に近く、短時間の豪雨時に浸水リスクがあります。
内水氾濫は気にしなければならない地域もあります。根津・千駄木エリアは谷地形にあるため、大雨のときに上流から水が集中しやすく、排水能力が一時的に追いつかず、冠水の可能性あります。本郷台地の斜面下（本郷3～6丁目、湯島）は傾斜地からの雨水が集まりやすく、道路冠水が過去にも発生しています。小石川・春日（特に後楽・小日向の一部）は神田川に近い谷地で、下水道容量を超えると道路や住宅地に浸水が起きやすいようです。白山・向丘周辺は急坂と平地が交差する地形で、坂下の地域では雨水が集まりやすく浸水履歴もあります。
水害リスクが比較的低い地域としては、目白台・関口エリア・小日向・大塚・小石川の一部は武蔵野台地の端部に位置し、洪水・内水氾濫のリスクは比較的低いとされています。本郷台地の上部（本郷・湯島）は起伏があるものの、水はけが良く浸水の危険は少ない地域だそうです。
高潮
文京区は高潮リスクが非常に低い地域です。文京区は内陸部に位置し、海や大河川から離れている台地の上にあるため、東京湾の高潮の影響を直接受ける地理条件ではありません。ただし神田川沿いの一部の地域では影響が生じる場合があります。
ハザードマップ
水害リスクに備えるため、文京区では「文京区水害ハザードマップ」を作成しています。洪水、内水氾濫、高潮などの各種ハザード情報が掲載されており、地域の防災対策に活用されています。
浸水履歴
浸水履歴は、千石2〜3丁目、千駄木2〜4丁目、向丘1〜2丁目、大塚1・3〜6丁目、小日向1・3〜4丁目、小石川1〜5丁目、弥生2丁目、後楽1〜2丁目、春日2丁目、本郷3・4・7丁目、本駒込2・4〜6丁目、根津1〜2丁目、水道1〜2丁目、湯島2〜3丁目、白山1〜3・5丁目、目白台2〜3丁目、西片1丁目、関口1丁目、音羽1〜2丁目で確認されています。
詳細は文京区のウェブサイトでご確認ください。
地震
揺れやすさ・建物倒壊危険度
区の北西部で揺れやすさが生じているようですね。
揺れやすさマップ
倒壊危険度マップ
土砂災害
アップダウンのある地形の文京区は土砂災害とは無縁のリスクのある場所が存在しています。目白台・関口・小日向・大塚エリアの目白台地の斜面にあたる区域、小日向・小石川周辺の高台の縁辺部、弥生・根津・本郷などの谷筋地形ではリスクが出やすい傾向にあります。
液状化
文京区は全体的に「武蔵野台地」と「本郷台地」と呼ばれる安定した地盤に覆われており、液状化のリスクは23区内では比較的低い地域とされています。ただし谷地（低地）や埋立履歴のある局所的な地域では、液状化の可能性が指摘されています。
